研究方法

新しい学問領域「アンビエント環境知能」を創出するために、研究科内の複数の研究室の有機的な連携と外部研究機関との協力体制のもと、3.に示す『戦略研究コア』を組織し、以下の3つの項目について、技術開発を行う。

環境知能センサ網の研究 (担当: 環境知能センサ網グループ)

現在のインターネットでは実現が困難な要件を満たすため、生物の生命維持システムに着目し、栄養と酸素を体の隅々に配送する循環器系とそれらに基づく機能制御を行う神経系に習った生命的自律型環境ネットワークの構成技術の開発を行う。また、実際に、本プロジェクト全体の共通基盤として大規模なセンサネットワークを構築する。

環境知能機構の研究 (担当: 環境知能機構グループ)

大規模センサネットワークに基づく環境知能の実現においては、対象地域の拡大に伴うスケーラビリティの問題がある。そこで、この問題を解決する環境知能アーキテクチャを開発するとともに、人を含む環境の状況理解による環境情報の構造化、環境情報の時空間データベース化、時空間データベースの高速検索等の要素技術開発を行う。

環境知能対話の研究 (担当: 環境知能対話グループ)

利用者が自身の安全・安心・快適な生活環境を得るために、環境知能からどのような情報をどのように受け取るか、また、環境知能の認識能力向上のために利用者が環境知能にどのように働きかけるかに関わる、「時」「場所」「人」に依存した環境情報の提示技術および環境知能と人のインタラクション技術に関する研究開発を行う。